ティックトックは10代を中心として、大人気となった動画投稿アプリですが、運営しているのは中国の企業です。
そのため、最近まではアメリカでは知名度が低く、YouTubeをよく見ている小学生や大学生だけという状態でした。
しかし、そんなティックトックが2018年11月に認知度が急上昇しました。
認知度が上がった理由は何だったのでしょうか?
また、ティックトックの人気とは反対に13歳未満の子供の個人情報を違法に収集していたとして、ティックトックはアメリカ連邦取引委員会(FTC)に多額の罰金を科されることになりました。
この問題で、ティックトックが6憶円を超える罰金を支払うことで解決しました。
今回は、ティックトックはなぜアメリカで認知度を上げて、どのような違反を犯していたのか詳しく解説していきます。
TikTok(ティックトック)がアメリカで月間ダウンロード数No.1になった理由
ティックトックは世界の累計が8憶ダウンロードを誇っている、人気の動画投稿アプリになります。
アジア発の代表的なアプリには、LINE(韓国)とWeChat(中国)などがありますが、実は利用者数は多いが、その理由には中国の人口に頼っているだけで、アメリカでは2つとも認知度は低いと言われてきました。
しかしティックトックは、「CNN」によると、2018年11月の時点で、アメリカでのダウンロードが累計8,000万。
フェイスブックやスナップチャット、Instagram、YouTubeなどのSNSアプリの1か月間のダウンロード数を超えています。
結果、アメリカでの月間ダウンロード数の1位に輝き、各メディアが特集を組んだことでさらに認知度を高めました。
TikTok(ティックトック)は、SNSの良いところ全部が詰まっている!
人気の背景には、2017年にバイトダンスが買収した「Мusical.ly」の存在が関係しているのではないかと言われています。
Мusical.lyは、音楽を使用したショートムービを録画するアプリで、渡辺直美さんも愛用していたそうです。
Мusical.lyのアプリが統合した新バージョンのティックトックがリリースされるとアメリカでも人気が出始めたようです。
ティックトックの新バージョンの評判は、「SNSの良いところが全部入っている」、「BGМを選ぶのも、編集するのもアプリ内で出来るので簡単」、「ネタを自分で考えなくても、チャレンジなどがたくさんあるから投稿が気軽に出来る」、「ネガティブになる投稿がなくて、気分が幸せになれる」とすごく評価が良いです。
また、ティックトックで撮影して編集した動画を他のSNSやメールなどで、シェアできるのもたくさんの支持される理由になっています。
ダウンロードすれば、視聴だけならアカウントを持つ必要もなく、サインインする必要がないことから、新規のユーザーを獲得しやすくなってダウンロード数が増えたようです。
アメリカでは、TikTok(ティックトック)は自虐ネタが人気!
日本のティックトックでは、口パクで音楽に合わせて、歌っているかのようなフリをする動画がたくさん投稿されていて人気です。
アメリカでも日本と同じように口コミやダンスの動画が主流となっていますが、音楽に合わせた面白い動画も大人気になっています。
恥ずかしい動画を投稿して、笑いを取るいわゆる「自虐ネタ」の人気が特に高いようです。
アメリカのティックトックの利用者は、10~20代も多いですが、他には現役の軍人や警察官、消防士、看護師、スーパーマーケットの従業員などが、制服を着てユニークな投稿も目立っています。
15秒という短い動画のティックトックは、休憩時間などにちゃっちゃっと撮影から編集、投稿までのすべてが出来るので、忙しい社会人にも取り込みやすいのかも知れませんね。
TikTok(ティックトック)に罰金約6憶3,000万円!
ティックトックが、13歳未満の子供の個人情報を違法に収集していたとして、アメリカ連邦取引委員会(FTC)が6憶円を超える罰金を科したと、2019年2月28日に、ワシントンポストや中国の経済メディア「界面」が報じました。
アメリカの法律では、13歳未満の個人情報を収集するには、保護者の同意が必要だと決まっています。
しかし、ティックトックはアプリ内に同意を得ずに子供たちの名前や写真、それに電話番号などを入力させていたと言います。
そのため、アメリカ連邦取引委員会はティックトックに、570万ドル(約6憶2,700万円)の罰金を科したと発表しました。
ティックトック側は、和解の一つの条項として、支払いに応じたとみられます。
TikTok(ティックトック)はアメリカでも人気!FTCとは和解した
ティックトックは、中国や日本だけでなく、アメリカなどの世界中にその認知度を広めています。
ティックトックは、簡単にアカウントを作成出来たり、動画を投稿出来るので、その手軽さから現在では、アメリカでも人気を集めています。
しかし人気になればなるほど、問題も出てきます。
アメリカで個人情報による問題が起きました。
ティックトックが罰金を払って、以後改善するとして問題は解決したようですが、そのニュースで日本のネットでもティックトックが終了するというデマが流れたことで、多くの人が不安がることも起きました。
しかしこれからどんどん大きくなっていくであろうティックトック、プライバシー面などの問題がないように進化していってもらいたいなと思います。