大勢の人が使うアプリなどには、アプリを使う上での注意事項や、禁止事項が定められています。
今は中高生だけでなく、幅広い年代に支持されているティックトックでも、当然禁止事項があります。
禁止事項に違反して、不適切だと思われたら他のユーザーが運営に通報することが出来ます。
ティックトックを運営している会社はそれを不適切なコンテンツだと判断したら、動画やアカウントを削除する権利があるため、削除されている人は一定数います。
ここではその削除動画の基準となる禁止事項や、違反している動画を見つけた時に通報する方法、アカウントが削除されるとどうなるのか?復活はできるのか?について詳しく解説していきたいと思います。
TikTok(ティックトック)の規約とは?
ティックトックでは悪質な情報が広まるのを防止するために、8種類の規約違反コンテンツや行為が禁止されています。
そのため、違反しているアカウントや動画を削除されたりします。
ティックトックの禁止事項は、アプリ内の「TikTokネットワーク・コミュニティー規約」に詳しい説明があります。
禁止事項は大きく分けて8つです。
1. 公共や個人の安全を危険にさらす行為の禁止
2. 差別的や増悪的な発言の禁止
3. ポルノコンテンツの禁止
4. ハラスメントやサイバーいじめの禁止
5. 未成年者に危害を及ぼすコンテンツの禁止
6. 虚偽やスパムコンテンツの禁止
7. 知的財産権を侵害するコンテンツの禁止
8. プラットフォーム運営と所有権に対する妨害や侵害行為の禁止
以上の禁止事項を違反したら、アカウントの使用を禁止されたり、投稿した動画を削除されるなどのペナルティーが与えられます。
この規約はティックトックを使用したと同時に同意しているとみなされるので、すべてのユーザーが注意が必要になります。
禁止行為をひとつひとつ、どのような内容なのか見ていきましょう。
公共や個人の安全を危険にさらす行為の禁止
公共や個人の安全を気権にさらす行為については6つの規定があります。
・テロ組織やヘイトグループ、その他の犯罪組織の使用は禁止。
テロ組織は日本だとあまり馴染みがないかも知れませんが、中国や韓国など外国人などの特定の集団をヘイトするような発言をする集団があります。
そんな集団がコンテンツを配信したり、勧誘したりする内容が動画内にあると削除対象になります。
・残酷や暴力的なコンテンツの配信は禁止。
近年YouTubeなどでは削除数が増えている残虐なコンテンツも削除対象になります。
暴力と一言で言っても、他人に危害を加えることだけを指しているわけではありません。
動画を見た人が真似して、実際に残虐で暴力的な行動を取ったり、そそのかすのも禁止です。
海外では自殺ゲームに参加した人を自傷行為に走らせるといったマインドコントロールみたいなものがネットで広がって、注意喚起が行われています。
・危険な活動や自傷とみなされる行為の禁止
ツイキャスでも自傷(リストカット)をしている映像を流したことで、運営が回線を遮断したということがありました。
そのせいで、サービス全体が重くなってしまうなどの事態が発生しています。
自傷行為の配信は、ティックトック以外でも禁止されています。
また危険な活動や生命に危険を及ぶす行動などをしている動画の投稿も禁止です。
どちらも自身で行うのはもちろん、そそのかしたり誘導する行為も禁止されています。
・恐怖を与えて威圧するコンテンツの禁止。
他人を脅かすことは恐喝罪に抵触する内容になるため、当然そのような動画の投稿も禁じています。
・武器や爆弾、薬物などの日本の法律で決められている商品の禁止。
これは、販売も推奨も禁じています。
・その他の違法行為や法令に触れるあわゆる行為に関わるコンテンツを提供するのは禁止。
これはわざわざ説明するほどではないですが、日本の法律で禁止されていることを犯してはいけません。
差別的や増悪的な発言の禁止
差別や増悪的な発言とされる内容は大きく分けて2つあります。
・性別・人種・宗教・国籍・身体障害・性的指向、年齢に関して、攻撃的であったり、差別的や増悪的な発言することは禁じられています。
これらはティックトックだけでなく、ニュースやネットなどでも大きく取り上げられていますし、炎上の原因などになるので、とりわけ注意が必要です。
公式には発言だけが明言されていますが、それらを示す暗号や行動も削除対象に含まれる可能性は十分にあります。
・衝突を惹起する行為は禁じられています。
他者間の衝突を招いたり、敵意を生じさせることを目的としているコンテンツを指します。
前述の禁止内容とも深く関わってきますが、異なる立場同士をあえて対立させるような、挑発的な発言は禁止されています。
ポルノコンテンツの禁止
ポルノコンテンツは、「性的侵害/性的虐待/性的搾取」、「ポルノ描写/性的誘惑・暗示」、「売春/買春」の3つを指します。
性的侵害や性的虐待は、男女問わず性を屈辱するような行為を禁止していて、性的搾取は報復ビデオや盗撮などや、性的暴行を含むコンテンツのことで、それらを禁じています。
ポルノ描写や性的誘導は他者から性的侵害を及ぼされる危害的な側面があったり、逆に自ら性的な内容を配信することも禁じられています。
売春や買春など、性商売に関わるコンテンツの提供も禁止です。
出会い系の誘いも注意が必要かもしれません。
ハラスメントやサイバーいじめの禁止
ハラスメントやサイバーいじめは、「ハラスメント行為」、「個人情報のばらまき」、「誹謗中傷」の3つに分けられます。
・自分の公開コンテンツなプライベートメッセージの投稿を通して、他の利用者に対してハラスメント行為を働くことを禁じています。
・他人の住所や電話番号、電子メールアドレス、個人身分証(運転免許証、マイナンバーなど)の番号や、クレジットカードの番号などの個人情報を、勝手に多くの人の目に触れられる状態にすることを禁じています。
・故意的に他者を辱めたり、誹謗したり、いじめたりするコンテンツは禁じられています。
例え遊び半分であっても、事件性が含まれている場合は、最悪実刑が下されることもあります。
また、これらの行動を誘引するコンテンツも禁止です。
未成年者に危害を及ぼすコンテンツの禁止
未成年者に危害を及ぼすコンテンツは、未成年向けにさらに強化した内容になります。
特に性的コンテンツ、交際や援助交際、、自傷行為、いじめ、プライバシーなどは強く禁じられています。
また、未成年者の健康に危害を及ぼすコンテンツやハラスメント行為も禁じられています。
虚偽やスパムコンテンツの禁止
虚偽やスパムコンテンツは、主になりすましやねつ造、その他の不正行為を指しています。
個人や団体になりすますのは、たとえ冗談でも不正行為とみなされる可能性がありますので、注意してください。
また、上記に当てはまらなくても関係をねつ造してコンテンツを投稿することも禁じられています。
誤解させるような内容、またそれで利益を得ようとすることを防ぐ目的があります。
雇われて嘘のレビューをしたりすることも、スパム行為に該当します。
知的財産権を侵害するコンテンツの禁止
これはティックトックの性質上、音楽にかぶせて動画を作成することが多いので、知らないうちにやってしまっている可能性がある禁止行為かも知れません。
2018年2月にティックトックは、ワーナーミュージックとJASRACとパートナーシップ契約を結んでいます。
しかし個々の楽曲承認をちゃんと得ているかは明記がないため、なかなか怪しいかも知れません。
どちらにしても音源や登録されていない曲を無断で使用して、投稿するのは法律違反になります。
動画で音源を使用する場合は、注意が必要です。
以上ティックトックの利用規約を詳しく解説してきました。
ティックトックのアプリをダウンロードして、利用したと同時に利用規約を守ると約束したことになります。
そのため、注意しながら利用規約を守ってティックトックを楽しみましょう。
TikTok(ティックトック)での通報の仕方
ティックトックでは、上記でも説明したように暴力やスパム、嫌がらせなどのガイドラインに沿わないコンテンツを見かけたら、報告することができます。
やり方は違反をしている動画単体を報告する方法と、違反しているユーザーのアカウントを報告する方法があります。
ここではティックトックでの通報の仕方を詳しく説明します!
違反している動画単体を報告する方法
ティックトックで禁止されている動画単体を報告する仕方はこちら!
動画の「→」アイコンをタップする。
↓
シェアの下に出てくるやつを右にスクロールしたら出てくる「報告」アイコンをタップする。
↓
〈報告〉のページに変わるので、理由を選択する。
以下から理由を選ぶ。
・自傷行為
・嫌がらせ、いじめ
・低俗、エロ
・暴行、傷害
・迷惑メッセージ
・著作権侵害
・差別発言
・テロリズム
・薬物、武器の密売
・その他
該当する理由をタップする。
↓
報告の説明を200文字以内で詳しく記入(ここは省略することも出来ます)。
さらには、説明に必要なスクリーンショットなどの画像を貼ることも可能。
↓
必要事項を記入出来たら、画面の右上の「提出」をタップする。
↓
以上で、通報完了。
違反しているアカウントを報告する方法
ティックトックで違反をしている個人ユーザーのアカウントを報告する方法はこちら!
まずは報告したいユーザーのプロフィールページを開く。
↓
画面の右上にある「…」アイコンをタップする。
↓
画面の下側に出てくる「報告」アイコンをタップする。
↓
〈報告〉のページに変わるので、理由を選択する。
以下から理由を選ぶ。
・なりすまし
・不適切なコンテンツを投稿している
・アカウント情報が不正です。
・その他
該当する理由をタップする。
↓
詳細を選択します。
〈なりすましの場合〉
自分、知り合いかも、有名人、他人から選択してタップする。
〈不適切なコンテンツを投稿しているの場合〉
自傷行為、嫌がらせ・いじめ、ポルノ・裸、暴行・傷害、迷惑メッセージ、著作権侵害、差別発言、テロリズム、薬物・武器の密売、その他から選択してタップする。
〈アカウント情報が不正ですの場合〉
プロフィール写真、ニックネーム、TikTok ID、ステータスを選択してタップする。
↓
報告の説明を200文字以内で詳しく記入(ここは省略することも出来ます)。
さらには、説明に必要なスクリーンショットなどの画像を貼ることも可能。
↓
必要事項を記入出来たら、画面の右上の「提出」をタップする。
↓
以上で、通報完了。
TikTok(ティックトック)でアカウントをBANされたらどうなる?
ティックトックでは何かしらの違反行為に引っかかると、運営にアカウントを削除される場合があります。
アカウントを削除されると以下のようになります。
・自分が投稿した動画を他のユーザーから見られなくなる。
・フォローやフォロワーが全部消えて、ゼロになる。
・自分がフォローしていた人の動画が見られなくなる。
などのことが起こります。
また、状況によって運営が利用制限を行っているという内容の通知をしてくれる場合があります。
その場合は、動画を削除するなどの対応をしましょう。
TikTok(ティックトック)で削除されたアカウントは復活できる?
ティックトックで削除されたアカウントは復活させることが出来るのでしょうか?
結論から言うと、違反の状況によるようです。
利用規約を違反してアカウントを削除されても、軽度のものだと問題の動画を削除するだけでアカウントが復活することもあります。
しかし、逆に2度と復活できない場合もあります。
利用制限や削除のタイミングで、制限を受けるという内容の通知がきていたら、理由がわかる場合がありますよね。
行動自体に問題があって、アカウントの復活が不可能な場合は、アカウントを新規で作成するしか方法はありません。
TikTok(ティックトック)は決まりを守って楽しもう!
ティックトックの利用規約や、通報の仕方、アカウント削除などについて詳しく解説してきましたが、どうでしたか?
ティックトックは普通に楽しむ限りでは、なかなか利用規約に引っかかることも少ないと思いますよ。
ティックトックだけに限らず、動画サービスでは自分以外の他人に迷惑や嫌な思いをさせたり、法律に違反していなければほぼ問題ありません。
常識の範囲内で楽しみましょう。