ティックトックは10代・20代を中心に絶大な人気で、操作方法も簡単で、すぐに動画を投稿することが出来ます。
そのこともあり、小学生~高校生も多くの人がティックトックに動画を投稿しています。
投稿した動画が原因で、いじめに繋がることも少なくないようです。
今回は、ティックトックの投稿がきっかけでなぜいじめに発展するのか、実例などを紹介していきます。
TikTok(ティックトック)からいじめに発展した実例
ティックトックに動画を投稿したことが理由で、いじめに発展することは多くあるようです。
最近では、PTAをも巻き込む大問題になっています。
学校で禁止しても、家庭ではOKなのか、もし子供が使っていたらどのように指導すればいいのかなど問題は山積み状態になっています。
ティックトックからいじめに発展したケースも多くあります。
ここでは、何件かの実例を紹介します。
動画を投稿していることがクラスの子にバレて、中傷を受けた。
Yさん(15歳)は、ティックトックにダンス動画を投稿したことが友達にバレてしまい、いじめともとれる中傷を受けたといいます。
友達付き合いはもともと少なかったそうですが、たまたまティックトックを始めて、動画を投稿したところ、多くの“いいね”をもらえたのが嬉しくて、月に数本投稿するようになったそうです。
Yさんがティックトックに動画を投稿していることは、学校の誰にも話していなかったのに、クラスの子にバレてしまって、キモイと罵られ、クラスのみんなにその動画をばらまかれました。
結局、この問題は教師から指導され、動画を削除することで、大きくはならなかったそうです。
それからYさんは、スマホを使うことで親子げんかになったりして親子関係がギスギスする問題が、何カ月も続いたそうです。
他の子が写っている写真を許可をとらずに投稿してブーイングを受けた
ティックトックに友達が、他の子たちが載っている卒業式の写真を投稿しました。
そのことで、その友達は皆からブーイングを受け、教師から指導を受け、心がずたずたに崩れました。
過去に出した動画がまとめ動画に乗せられ先輩からいじめられるようになった。
ティックトックに2年前ぐらいは、顔出しで動画を投稿していました。
今は、ハンドメイドの動画を投稿していて、顔出しはしていません。
しかし、ティックトックの動画をまとめた動画に、「勘違いブス」というタイトルで、乗せられていました。
そのことがきっかけになって、友達にもバレ、先輩からもいじめを受けるようになりました。
ブス、死ね、キモなどと言われました。
ブスなのはわかっていますが、私は好きでティックトックをやっていただけで、こんな思いをすることになるとは想像もしていませんでした。
TikTok(ティックトック)で顔出しをする危険性とは?
ティックトックだけではなく、TwitterやInstagramなどのSNSで、ネット上に顔を出すことにはリスクがあります。
顔出しによって、すぐに個人が特定される危険性
ティックトックで流行りのダンス動画や口パク動画を投稿しようとすると、どうしても顔を出すことになります。
ティックトックは現実の友達と楽しむのはいいですが、不特定多数のユーザーから見られることになってしまいます。
そのため、自分の顔が全ユーザー全体にバレてしまう恐れがあります。
そのユーザーの中には、同じ学校の先輩や、あまり仲良くない友達もいるかも知れません。
個人情報の流出 の危険性
ティックトックを見ていると、学校で撮影している子がたくさんいます。
高校生にもなると、スマホの持ち込みをOKしている学校が多いため、授業中以外の時間に撮影する子が多いようです。
ここで問題になるのが、顔出しだけでなく、制服や体操服が写ることです。
学校名がわかれば、顔出しをしているのですぐにばれてしまいます。
また、私服でも撮影した背景や風景から、住んでいる場所を割り出すこともわりと簡単だっとりします。
これらは動画でも画像でも言えることですが、動画はその情報量が多くなるため、より危険性が増します。
DМ機能やコメント欄 からの危険性
ティックトックにも他のSNSと同じように、DМ(ダイレクトメッセージ)機能やコメント欄があります。
友達を増やすいい機能ではありますが、同時にセキュリティをちゃんと考えないといけません。
ネット上の知らない大人や犯罪者を誘発する可能性が出てきます。
特にDМ機能には要注意です。
直接、会話をすることになるので、そこでLINEなどの個別SNSに誘導して、言い寄られたり、脅されるという事件も多発しています。
深刻な問題になっていて、「自画撮り」被害も、ティックトックから発生していることもあるようです。
1度ネット上に上げた動画は消せないという危険性
こちらもティックトックに限りませんが、1度動画をインタネット上に上げると、自分が削除しても残り続ける可能性があります。
他人が勝手に動画を違法にダウンロードし、保存して、拡散するかもしれません。
そのため、投稿者がいくら動画を削除しても、インターネット上から動画が消えることがありません。
自分の知らないところで、動画まとめなどにまとめられたり、悪意のあるコメントをつけられて再アップロードされてしまうと、中傷される可能性が高くなります。
逮捕や裁判沙汰につながる危険性
ティックトックの動画は多くの人の目に留まるので、十分に注意が必要です。
動画を撮影する時や動画を投稿する時は、他の人に迷惑をかけないようにしたり、不快にさせないようにしましょう。
たくさんの人に注目されたいからという理由で、わざと炎上する動画を投稿すれば目立ちます。
炎上するような過激な動画を投稿したり、撮影過程で他の人に迷惑をかけてしまうと、
・警察に逮捕され、罰金を支払うことになる。
・裁判沙汰になる。
・観ている人からの通報で、アカウント停止処分を受ける。
・学校や会社などから処分を受ける可能性がある。
などの、自分だけでは解決できないような大きな問題に発展してしまいます。
普通に動画を撮影するのはいいですが、他の人の迷惑も考えましょう。
TikTok(ティックトック)に顔出し動画を投稿する際は、よく考えて!
ティックトックはやっている人も多く、楽しめるアプリです。
しかし、楽しいだけで危険性を知らずに利用しているととても危険です。
とくに未成年の小学生~高校生は、注意が必要です。
今回は危険性だけを紹介しましたが、ティックトックでは投稿した動画を見れるユーザーを自分だけだったり、友達だけと特定して楽しめる方法もあります。
それらを上手く利用して、ティックトックの危険性を理解した上で楽しむようにしましょう。