TikTok(ティックトック)にある問題とは?危険性や事例、安全な利用方法まで解説

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ティックトックは日本だけでなく、世界150ヵ国以上で利用されている大人気動画投稿アプリです。

10代や20代などの若者を中心として人気になっているため、常識のない人も多く、いろいろな国で社会問題にまで発展しています。

日本でも違反行為をして、ニュースに取り上げられていたりしますよね。

自分が引き起こす事件は自分次第ですが、ネット上は知らぬ間に巻き込まれることがあるので、どのような危険性があって、それを回避するためにはどうすればいいのかを知っておく必要があります。

今回はそんなティックトックの危険性や社会問題にまで発展した事例、安全に利用する方法をご紹介します。

TikTok(ティックトック)の危険性

ティックトックを利用することで、事件に巻き込まれる危険性や個人情報をネット上に拡散されたなどの危険性があります。

ティックトックに潜む危険性には、以下のようなものがあります。

①個人情報が流出する恐れ

②動画がネット上に残り続ける

③知らないうちに他人に迷惑をかける

④出会いを目的にしたユーザーがいる

それぞれ詳しく解説していきます。

個人情報が流出する恐れ

ティックトックは顔出しをして動画を撮影している人が多いです。

しかし、顔出しにはリスクがあることを知っておきましょう。

 

自分では気付かなくても、撮影時に学校の制服を着ていたり、周りの建物などから、学校や居場所が特定されやすくなってしまいます。

そのため、撮影する際には制服を着ないとか、特定されやすい建物や風景を背景に撮影しないなど、注意をしましょう。

 

人によってはその情報から個人情報を割り出してしまう恐れがあり、悪用されたら、動画投稿者が、以下のトラブルに巻き込まれる可能性があります。

・個人情報をネット上に流出される

・ストーカーされる(待ち伏せや後ろをついてこられる)

・家にいたずらをされる

・事件に巻き込まれる

このような事件に巻き込まれたら、自分の身を滅ぼしかねません。

しかし、警察や学校に通報しても、実際に事件などにならない以外協力してくれない場合が多いです。

 

事件に巻き込まれてからでは取り返しのつかないことになるので、十分に気を付けて利用するようにしましょう。

動画がネット上に残り続ける

ユーチューブでティックトックの動画をまとめたような動画を見たことはありませんか?

例えば、こんなやつです。

ティックトックでは許可なく動画をダウンロードできない仕組みになっているし、利用規約でも禁止されていますが、違法ダウンロードする人はいます。

その人が違法ダウンロードした動画を、SNSやユーチューブなどで拡散すると、その動画を保存する人が現れます。

 

そうなると、投稿者がティックトックから動画を削除しても、ネット上からその動画が消えることはありませんよね。

また、全てを探し当ててサイトのオーナーに動画を削除して欲しいと言っても、削除してくれない場合もあります。

動画を悪用されないためにも、動画を上げる際には十分に気を付けましょう。

知らないうちに他人に迷惑をかける

ティックトックの動画を撮影していると、ついつい撮影に集中してしまって、周りの様子や、他の人に迷惑をかけているかなどを考える余裕がなくなってしまいます。

 

そのため、知らないうちに他人に迷惑をかけてしまっている場合があります。

例えば、

・視聴者に不快を与えるような内容の動画

・公共の場で騒いで、周りの人々に不快な思いをさせた

・飲食店などでお店の許可を得ずに、無断で動画を撮影して投稿した

・撮影している時にたまたま人の顔が写ってしまって、その人の許可なく投稿した

その動画が話題になって、問題に繋がるかも知れません。

動画を削除するだけでいいのではないか?と思うかもしれませんが、先ほども紹介したように、動画は一度、投稿してしまうとネット上に残ってしまいます。

 

そこから民事裁判に発展する恐れも考えられます。

動画を撮影する時には、他人に迷惑をかけていないかよく考えましょう。

出会いを目的にしたユーザーがいる

インターネット上には、いろいろな人がいて、相手に顔を見られないという理由で、実生活では絶対にしないような行動をする人がいます。

ティックトックには、投稿した動画にコメントを残したり、DMを送ることが出来ます。

そのため、普段生活していく上では知り合わない人とも、仲良くなれるのが、いいところでもあります。

反対に、仲良くなって会いたいと思う人や、付き合いたい、性行為をしたいなどと考える人も実際にいます。

ティックトックなどのSNSなどで仲良くなって、実際に会って事件になる場合もよくあります。

 

インターネット上で知らない人と関わる時は、十分に注意して絡むようにしましょう。

TikTokで社会問題になった事例

ティックトックで注目を集めたいがために、公共の場で動画を撮影したり、撮影する目的で音楽を大音量で鳴らしたり、お店に許可を取らずに勝手に動画を撮影して迷惑をかけたりしているケースがあります。

ダメなこととわかっていながら、注目を集めて人気になりたいと思っている若者が多くいます。

また、個人情報が漏れたり、自宅の近くや学校で撮影したことで自宅の住所や学校が特定されて、ストーカーに発展したり、顔出ししている動画がユーチューブなどの動画サイトに無断転載されるなどの、様々な社会問題になっています。

日本でも最近では、それらが社会問題になっていますが、日本以外での国でも社会問題になっています。

中国で起こった社会問題

2018年5月6日に、中国の重慶市で列車の屋根に乗って動画を撮影していた男性が、高圧線に触れて感電死するという事件が起こりました。

男性は「ティックトックに投稿する動画を撮影する」という理由で、列車の屋根に乗っていたそうです。

この事故が報道されて物議を醸しましたが、男性の恋人がティックトックに乗せるためではないと否定しました。

しかし、中国のネット上では女性の言葉を疑問視する声や、アクセス数を取りたい目的で、過激な行為を批判する意見が相次いでいます。

インドネシアで起こった社会問題

2018年7月3日から、インドネシアでは政府が、ポルノや冒涜などの違反コンテンツになっているティックトックを、一時的に使用できないようにブロックしました。

それから、ティックトックの運営会社である『Bytedance』が不適切なコンテンツを削除したり、政府の連絡窓口を解説したり、年齢制限とセキュリティーメカニズムの導入などの対策を実施しました。

運営会社が対策をしたため、1週間後にはブロックが解除されました。

日本で起こった社会問題

日本では一部ユーザーの迷惑行為が問題視されるようになって、いくつかはニュースなどで取り上げられています。

 

迷惑行為には、公共の場で音楽を大音量で流して大騒ぎする様子を撮影しているユーザーがいたり、人気アーティストのコンサートを盗撮して投稿したりなどについて、問題視する意見が挙がっています。

また、コンビニやスーパーなどで購入していない飲料水を店内で飲んだり、公共の物を壊したり、線路の上や道路の真ん中でダンスをしたりなど、犯罪行為が撮影した動画が投稿されています。

学生の中ではティックトックで、いじめに発展する事例もあります。

TikTok(ティックトック)の投稿がきっかけでいじめに発展!?実例をご紹介!

これらが問題視されていて、アプリのサービスを中止すべきという意見が多く広まってしまっています。

2019年7月17日には、ティックトックに投稿されていた児童ポルノ動画を拡散した高校生と大学生9人が書類送検をされたという事件も実際に起きています。

アメリカで起こった社会問題

13歳未満のユーザーの割合が高いことを知っていながらも、ユーザーの個人情報を収集するだけでなく、プロフィールを公開状態にしていました。

しかも、2016年10月まではユーザーの住所がわかる状態になっていました。

この問題をFTC(連邦取引委員会)が問題視して、児童オンラインプライバシー保護法に違反していると指摘しました。

数千件の苦情があったのにもかかわらず、運営会社のBytedanceは対策をしていませんでした。

指摘された運営会社は、その後年齢制限を導入したり、13歳未満のユーザーは他のユーザーのフォローしか出来ないや、動画の投稿やシェアが出来ないなどの制限をかけました。

2019年2月に、FTCとBytedanceの間で和解が成立して、和解条件としてBytedanceに罰金570万ドル(約6憶3000万円)の支払いが命じられました。

インドではTikTok(ティックトック)が禁止された

インド政府は、Googleとアップルにティックトックをアプリストアから削除することを命じました。

その理由は、ポルノ問題などの性的表現と暴力を増長することを防ぐためです。

 

インドでは、ティックトックの新規ダウンロードができなくなりました。

しかし、すでにダウンロードしているアプリには、禁止措置は適用されていません。

 

インドネシアでも、性的表現と宗教冒涜を懸念するという理由で、ティックトックのダウンロードが禁止されています。

TikTok(ティックトック)で実際に怖い思いをした人のリアルな声

ティックトックを利用していて、実際に怖い思いをした人がいます。

 

TikTok(ティックトック)の安全な使い方

ティックトックの危険があることを説明しましたが、それでもティックトックを使いたい人は、危険があることを十分に知って、安全に楽しむようにしましょう。

ここではティックトックを安全に使う方法をご紹介します。

少しでも危険な目に合う確率を減らして、ティックトックを楽しんでください。

非公開アカウントに設定する

ティックトックには、「非公開アカウント」にする機能があります。

非公開アカウントにすると、自分が承認した人しか動画を見ることが出来ません。

そのため、いわゆる鍵付きアカウントになって、自分と友達しか見ることが出来なくなります。

非公開アカウントにする方法

1.自分のアカウント画面の右上にある「≡」アイコンをタップする

2.一番下にある「設定」をタップする

3.「プライバシー設定」をタップする

4.「非公開アカウント」をオンにする

5.完了

こちらの記事で画像付きで詳しく解説しているので、わからない場合はご覧ください。

TikTok(ティックトック)は動画見たら足跡つくの?非公開アカウントの設定方法も解説!

その他のプライバシー設定をする

ティックトックのプライバシー設定には、非公開アカウントの他にも機能があります。

・自分の動画をダウンロードできる人
・自分にコメントを送ることのできる人
・私にコラボできる人
・自分とデュエットできる人
・自分にメッセージを送ることのできる人

上記の5つの設定ができるようになっています。

最低でも『自分の動画をダウンロードできる人』『自分にメッセージを送ることのできる人』ぐらいは設定しておくといいでしょう。

しっかりと利用規約を読む

ティックトックに動画を投稿する前に、利用規約にちゃんと目を通して、何が違反行為になるのか知って、それを行わないように気を付けましょう。

そこを意識するだけで、他の人への迷惑行為を防ぐことも出来るし、自分が事件に巻き込まれる可能性も下げることになります。

 

ティックトックの利用規約は少し難しいかも知れません。

わかりやすく解説している記事があるので、そちらもご覧ください。

『TikTok(ティックトック)の規約違反?通報の仕方やアカウント削除について解説!!』

TikTok(ティックトック)にある危険性を考えて問題にならないように楽しもう!

ティックトックは世界中で楽しまれているアプリです。

しかし、ティックトックにある危険性をちゃんと理解した上で、安全に楽しむためにも、しっかりと対策をしましょう。

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